NSA2001 Buffalo リポート











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STEREOeye

NSA2001 コンベンション in Buffalo
 バッファローで開催されたステレオ写真のコンベンション、
「NSA2001 コンベンション」のリポートです。

 毎年アメリカで開催されるNSA(National Stereoscopic Association)のコンベンションは、世界で最も大きなステレオ写真のイベントの一つだ。今年のNSAコンベンションが開催された都市は、NY州バッファロー。バッファローは日本から飛行機を乗り継いで約14時間、ナイアガラの滝に近い素敵な街である。

 私たち3人がアメリカ NY州バッファロー空港に到着したのは7月18日。モーテルで1泊した後、コンベンション会場のホテルへ向かうと、さっそくホテルの玄関で赤青メガネをかけた狛犬に迎えられた。演出がにくいねぇ〜

 会場となったアダムスマークホテルは、バッファロー市街でひときわ目立つ近代的なホテルだった。1Fホールからレストランを抜け、エスカレータでイベント会場の2Fへ上がると、まず部屋番号が書かれている大きな掲示板に出会う。それは、参加者どうしが、お互いに部屋を訪れることが出来るように、名前と部屋番号を書いておく掲示板である。自分の部屋で作品展示をする人や、3D関連グッズを販売する人など、さまざまな書き込みがあった。ルームホッピングと呼ばれるこの方法は、NSAコンベンションの伝統でもあり、コンベンションを自分たちのものとして楽しもうとする参加者の意気込みが感じられる。僕も自分の部屋番号を書いた名刺を、日本人ぽく小さく張っておいた(^^)

 NSAコンベンションの開催期間は通常4日〜5日だが、そのほとんどの期間に渡り、トレードショーが開催されている。トレードショーにはステレオ写真を商売とするプロから、アマチュアのクラブ団体まで、会場のテーブルを借りてお店を出している。それぞれに持ち込んだステレオカメラや、レンズにビューア、大量のステレオカードに、ステレオスライド、書籍から、訳のわからんグッズまで、色々なものを販売しているのだ。
 「別に売れなくてもいいんだよ。ここで店を開くのが僕の楽しみなんだ!」って声が聞こえてくる。今年はステレオシアターのちょうど手前がトレードショー会場だったので、人が多く集まり、商売繁盛だったにちがいない。

 右側の人は、ステレオ写真界では有名人、Photo-3Dメーリングリストでもアクティブに活躍されている、Dr.TことGeorge Themelisさん。彼とは去年のコンベンションでも会ているので「Hello again!」と軽く挨拶する。今年は自分のテーブルを持ちながら、数多くのステレオ写真に関するワークショップをこなしていた。コンベンション期間中は、ワークショップの準備などに追われ、彼の睡眠時間は毎日3時間程度とのこと! グレイトの一言につきる。
 テーブルには、自筆のステレオ写真入門書や、ステレオ機材が沢山置いてあった。僕も彼のテーブルで、ステレオリアリストを2台買ってしまった(^^)

 デジカメ2台(Coolpix990×2)で取材していると、多くの人に声をかけられた。Photo-3D のメーリングリストで「日本から行くで〜」って告知しておいたせいかもしれないが、嬉しいかぎりだ。 ステレオポートレートもデジカメだから、とっても簡単にパチパチ。デジカメのシンクロ方法なんかをよく聞かれた。写真の左側の彼は、ステレオ写真コンテストにも応募してくれた Dale Walshさん。

 こちらは、Dave Boyerさん、彼は自分のテーブルで赤青メガネのお化けみたいなのをかけて、似顔絵を描いていた。NSA2001のタイトル画面(赤青メガネをかけたバッファロー)のイラストも彼の仕事だ。アナグリフのイラストも時々描くらしい。日本にも何回も来て、街頭で似顔絵を描いているとのこと。日本での再開を約束する。彼の後ろの長老は、同行の花火フリークさん。

 この部屋で3Dスライドショーが連日開催された。スクリーンは3m×12m程度の大きさで、一度に300人くらいがスライドを鑑賞できる規模だ。作品のレベルはもちろん高いが、音楽に同期したスライドワークや、中判フォーマットの上映、ステレオビデオの上映など、技術的にも興味深い内容であった。今年は日本人の作品は無かったが、日本在住の Jhon Goodman氏が、日本の風景を題材にした作品を発表された。スライドショーの中には、鳥肌がたつほど素晴らしい作品も多い。いつかは、こういった国際大会にスライドを発表したいものだ。

 コンベンション期間中に、私の部屋を訪問してくれた皆さんには感謝する。色々な話をして楽しい時間を過ごす事が出来た。

 上の写真の左側の人は、コンベンションを勢力的に取材していた Gabrielさん。彼のサイトには多くのNSA2001の写真が掲載されている。右側の人は、コンベンションの後、ホームステイさせて頂いた Jim Barfootさん。彼はクラフトマンであり、自作のチェンジャー式ステレオビューアの試作品を持ち込んでいた。

 下の写真の右側の人は、NSA・ISU・PSAと数多くの団体で精力的に活躍されているShab Lavyさん。

 みんなとってもフレンドリーだし、ステレオ写真という接点を通じて、言語を越えてすぐに親しくなってしまう。

 隣の部屋のシアトルから来たおじさんは、自分で撮影した沢山の中判ステレオスライドを見せてくれた。シアトルの美しい自然が印象的だったが、全ての機材は自作とのこと。彼もクラフトマンなのだ。私のVIVIDを見て「このカメラは問題があるんじゃが、でもすぐに解決できるぞぉ〜」って、色々教えてくれた。

 はい、ポーズ! 中央は、私たち以外で唯一日本から来られていた稲葉さん。彼は新しく設計したビューアの試作品を持ち込んでおり、あちこちでプレゼンをされていた。ビューアとマウントツールを合体させたようなもので、面白いアイデアだ。左側は同行の花火フリークさん、右がワタクシでございます。

 日本から同行した、花火フリークさんと、松嵜さんのお二人。バッファローでも精力的にステレオ撮影を楽しまれていました。松嵜さんの「さむえ」姿に注目!

 バッファロー市街からナイアガラの滝までは、車で30分の距離。ナイアガラの滝には、コンベンション期間中に2度訪れ、ハイパーステレオ撮影を楽しんだ。滝を見るブリッジの上に、3人分の三脚(6本)が並んだ姿は想像を絶する(^^)

 5日間にわたるバッファローでのNSAコンベンションで、私は友人と再開することができたし、また多くの新しい友人を作ることができた。また、今回は紹介しなかったが、多くの有意義なワークショップが開催され、新鮮な情報もゲットできた。バッファローまで来て良かったと思う。来年のNSA2002は、ロス近郊のリバーサイドという街で開催される。皆でリバーサイドでの再開を約束し、NSA2001は幕を閉じた。

よし!来年も行くぞ!



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